子供の社会科見学の付き添い。

本日子供の社会科見学の付き添いをしました。一軒目は「パン屋」さん。クラスのみんなに食パンを振舞ってくれました。「なんか学校のより甘いね。」「バターの味がする。」「うまい。」とか言ってました。質問タイムには「お店の名前の由来はなんですか?」「おじいちゃんの名前のドイツ語読みです。」「何年前からやっていますか?」「十年前からです。」「みんなより年長さんだね。すごい。」「何種類ぐらいパンを作っていますか?」「60種類ぐらいです。」とか。次に行ったのが老人ホーム。「何人ぐらいお年寄りの方がいますか?」「ディサービスでお越し頂いている方が7人、実際にここに住んで居られる方が11人います。」「働いている人は何人いますか?」「看護師さんが2人、介護士が4人の合計6人です。他にもお食事を作ってくれるヘルパーさんとかがたくさんいます。」

「なあ。教えて。」おじいちゃんが女の子に訊いた。見てみると足し算の問題だ。「合ってる?」

「合ってる。」女の子たちが言った。

「うん。だけど一個違ってるね。ここ。」僕が指差した。「これいくつ?」

女の子たちが消しゴムで消して正しい答えを書いた。

「ありがとねえ。」おじいちゃん。

健康器具で遊んでいる子供たち。歩行器がもはや平行棒になっている。看護師さんがおばあちゃんの足に保湿剤らしきものを塗っている。

「私の名前覚えてくれた?」看護師さん。「まだ覚えてくれてるんだから認知症じゃないよ。」

おばあちゃんが僕に何かを訊いた。

「30人です。」僕は答えた。

おばあちゃんが僕に何かを訊いた。僕はしゃがんだ。

「5クラス有ります。」僕は答えた。

「駅南じゃ子供の数が減っちゃってねえ。」おばあちゃんが言った。

「…減ってはいないと思います。」

「最近は子供産まないから。」

「最近女の人働いてますからね。」

「さあ。みんな二階を見させてもらうよ。」先生。みんな二階へ。

「タバコ臭い。」

「タバコ吸う人いるからね。」

ラウンジに張り紙。「15時のドリンク。ぶどうジュース…。」「7/12と7/15に映画を上映します。懐かしの映画から、なんでもご要望があればどうぞ。」

それからまた一階に戻ってみんなで「おお牧場は緑」を歌った。

外ではもう一人の付き添いの保護者がみんなの傘を見張っていた。

上映してくれる映画は「タイタニック」がいい。まあ僕はここの利用者じゃないからそんなこという権利はない。

「今日はありがとうございました。」先生が言った。

「いいえ。楽しかったです。」僕は言った。