3Dプリンタ

3Dプリンタには、熱溶解式以外にもレーザー焼結、光造形など複数の方式がある。

これまで、積層痕の解消のためには、研磨や塗装など、プラモデルの作成と同様の手法が採られることが多かった。研磨に労力がかかることはもちろんのこと、削りすぎると構造物が壊れてしまう。また、その後の仕上げとして塗装を行うにはある程度の技術が必要であることも含め、3Dプリンタの「手軽に複雑な造形物をつくる」という持ち味は大きく損なわれる。

電界放出形走査電子顕微鏡(FE-SEM)で、同仕上げによって出力物上の亀裂が充填され、強度が増したことを確認した

3Dプリンタでペンを動かす軌道はシミュレーション可能なため、数分程度で処理は完了する見込みだ。現状、特定のメーカーとの連携予定は立っていないが、処理のためのソフトウェアの開発は進める想定。論文はオンライン雑誌に掲載されており、データはオープンにしている